第6回 Leafony busに準拠した加速度センサ基板のご紹介
2020年05月28日株式会社ネクスティ エレクトロニクスでは小型・低消費電力のコンセプトに共感し、2017年からトリリオンノード研究会に参画しています。その中で、今後のIoT市場動向を想定しながら当社の主事業である半導体販売でのパートナー企業の有望なデバイスを活用した企画&開発を行っています。
今回はその活動の中の一つである、Analog Devices社(以下、ADI)センサを搭載したLeafony bus準拠の加速度センサリーフ基板についてご紹介します。
こちらは、ADIの加速度センサADXL362を搭載したLeafonyプラットフォームの弊社オリジナルの基板です(ADXL362についてはこちらのADIサイト製品ページをご参照ください)。
ADXL362には、測定時でも1.8uAという低消費電流動作、スリープ・ウェーク機能や自律型割り込み出力といったパワーセーブのための機能、SPIによる制御、温度センサも内蔵、といった特徴があります。
加速度センサは以下のような用途に活用が可能です。
- IoT市場における低消費電力をキーワードに、スリープ・ウェーク機能とマイコンのスリープモードを利用して、加速度が検出できた場合のみ起動するような低消費電力アプリケーション用途
- 製品の振動を計測し、正常状態との違いを把握することでの故障予知への活用や、使用頻度把握によるメンテナンスサービスへの活用用途
こうした用途を想定して、弊社ではこの加速度センサリーフ基板を使った環境を2種類用意しています。
一つ目はLeafony研究会で販売しているBasic KitとExtension Kitに含まれるリーフ基板とを組み合わせたものです。
ボタン電池CR2032用のリーフ、AVRマイコンリーフ(以上、Basic Kit)、LCDリーフ(以上、Extension Kit)、そして弊社製ADI加速度センサリーフを組み合わせ、測定した加速度データをLCDに表示することが出来ます。このようにLeafony Systems社で購入できる基本的なキットと併せて気軽にお試しできます。
二つ目は、弊社で開発した複数のリーフ基板と、Androidアプリを組み合わせたデモです。
ボタン電池CR2032用リーフ、STマイコンリーフ、ST BLEリーフ、そしてADI加速度センサリーフを組み合わせたもので、測定したデータをBLEで無線送信します。受信した加速度データはAndroid端末上のアプリで表示します。
弊社は今後もさまざまなリーフ基板について企画開発を行っていきます。また、その他開発も可能ですので、何かございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
なお、今回の内容については、2020年6月19日まで開催中の「チップワンストップ オンライン展示会2020春」の中でもご紹介しており、その中でプレゼントキャンペーンも行っていますので、ぜひアクセスしていただければと思います。
また、同展示会のウェビナーにおいて、2020年6月9日にはトリリオンノード研究会代表の桜井 貴康先生(東京大学 名誉教授)による「IoT向けオープンイノベーション・プラットフォーム『Leafony』」と題したご講演がありますので、ぜひそちらも参加検討をお願いします。
※LeafonyはLeafony Systems社の商標です。
※Leafony Basic Kit, Extension Kitについてはこちらから購入できます。