モノづくり先進企業が実体験を語る!設計におけるプロセス効率化とコストダウン
2016年08月25日2016年7月22日(金)、新横浜国際ホテルにてジィーサス主催「モノづくりトータルコスト50%低減セミナー」が開催されました。セミナーでは、モノづくりの第一線で活躍中の経営層やエキスパートの方々から、先進的な取り組み事例をご講演いただきました。各講演の概要をご紹介します。
基調講演 「IoTを活用したリコーのモノ+コトづくり」
株式会社リコー 理事 IJ事業部副事業部長 兼 リコーITソリューションズ株式会社 取締役
森田 哲也様
リコー様からは、IoTの基本概念やリコーグループにおけるIoTとビッグデータの活用事例をご紹介いただきました。IoTやビッグデータという言葉が先行している中、IoTをどうやって活用するかという方法論ばかり考えてしまいがちですが、取り組むためにまず「なぜ、何のために」と問いかけ、目的を明確にすることの重要性を熱く語られていました。
事例紹介 「設計開発プロセスの効率化を目指した熱設計教育の取り組み」
シンフォニアテクノロジー株式会社 開発本部 研究部 担当課長
稲葉 純吉様
シンフォニアテクノロジー様からは、実際に設計現場で行われた熱設計教育についてご講演いただきました。シンフォニアテクノロジー様では、製品の設計要求の高度化や、これまでの分野とは違う新しい分野への挑戦など、これまで以上に熱設計が重要になってきたため、ジィーサスが提供する熱設計教育を実施しました。この経験から、熱設計教育の進め方のポイントや、今後の教育計画、「熱設計とEMCはセットにする」などの教育方針について詳しくご紹介いただきました。
事例紹介 「オムロンにおける熱設計フロントローディングの取り組み」
オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 開発プロセス革新センタ 開発フロントローディング部 主査
下山 英司様
オムロン様からは、実際の設計現場で行われているフロントローディング方法、およびThermoSherpa活用事例についてご講演いただきました。オムロン様は、設計上流で課題解決を行うためにCAEを活用されていましたが、よりフロントローディングを行うべく、ジィーサスが提供しているThermoSherpaを導入し、熱設計フロントローディングを実現されています。商品企画段階での仕様検討における熱視点でのトレードオフなど、ThermoSherpaの実際の活用方法をご紹介いただきました。
特別講演 「設計の一工夫が原価を下げる」
株式会社日立製作所 ICT事業統括本部 ITプロダクツ統括本部 エンジニアリング 第2本部 本部長
船田 孝様
日立製作所様からは、これまでの経験に基づいた原価低減の方法や回路設計における設計ノウハウなどをご紹介いただきました。コストアップに直結する設計例からその具体的な改善方法などをもとに、設計者自身が理解して設計を行うことや、設計の基本に立ち返ることの重要性を熱く語っていただきました。
サービス紹介 「ジィーサスモノづくり支援サービスのご案内」
株式会社ジィーサス 技術統括部長
藤田 哲也
ジィーサスからは、ジィーサスが提供する技術支援サービスについてご紹介しました。IoT時代に突入し、製品化を実現するために設計者が求められる知識や技術がますます増えてきており、知識や技術不足による製品リリースの遅れや生産コストの増加などの問題も発生しています。このような課題に直面されているお客様を支援するための技術支援サービス「ダイメンション・デザイン・ソリューション」などの詳細についてご説明しました。
セミナー終了後には、お客様、セミナー講演者、ジィーサス社員も交えた懇親会も行われました。多くのお客様にご参加いただき、有意義な交流の場となりました。