第一段階:電装設計専用CAD「E3.series」によるアナログ情報のデータ化

図研の電装設計ツールを用いた業務のデータ化、効率化のご提案を3回に亘ってお届けします。
System DesignerやDesign Gatewayを普段お使いで、電装設計にも携わられているという方に向け、基板回路設計と比較するとまだまだアナログなシステムが残っている電装設計領域を段階的にDX化していくご提案を行っていきます。
初回となる今回は、「E3.series」を用いてDX化の第一歩である「デジタイゼーション」として、アナログ情報をデータにすることによる効果事例をご紹介します。

 

 

 

電装設計専用CADならではの作図アシスト

電装設計において作図する図面は、機器間の繋がりを表す結線図、接続に使用するケーブルの製造指示を行うケーブル図の2つが一般的です。そのうち、結線図の作図においては、Office系ツールや基板回路設計CAD(System DesignerやDesign Gatewayなど)でお絵描きとして作成しているケースがあるようです。
しかし、基板回路設計CADは本来電装設計に適用されることを想定していません。結線図の作図に特化した支援機能は存在せず、実態としては2DドローイングCADと同程度の作図環境です。
また、ケーブル図の作図においては、Office系ツールを使用した作図環境が一般的で、せっかく作図した結線図のデータも活用できず、使用している部材を手作業でカウントするなどの「図面からの拾い作業」が発生してしまい、付帯業務に多大な工数がかかっているという声が多く聞かれます。

 

 

電装設計専用に開発された「E3.series」では、ライブラリ管理された部品・シンボルの効率的な配置や移動時のネットやピン情報の追従、設計変更時の情報保持などの設計CADとしての基本機能はもちろん、「嵌合コネクタ自動発生」「適合電線オンラインチェック」「コンタクト自動選定」「部品表/布線表自動生成」などの電装設計に特化した豊富な作図アシスト機能が用意されています。

 

また、単なる「絵」ではなく意味のある「データ」として設計を進める(論理設計~システム設計~実装設計)ことができるため、結線図で選定したコネクタ・線材の情報を活用したケーブル図の半自動生成や、製造に必要な部材情報の一括出力、仕上がり外径の自動計算など、データ連携による作業効率、品質の向上が可能です。

 

 

ここがポイント!

作図効率の向上と、データ化による品質向上を実現する「E3.series」のデモムービーをご用意しています。

  • 基板回路CADとの連携による結線図の作図
  • 電装設計専用CADならではの豊富な作図アシスト機能
  • 図面間のデータ連携による、ケーブル図の半自動生成や図種をまたいだデータの整合性確保

などのポイントを、実際の操作感と合わせてご確認いただけます。

いかがでしたか?その他にも、電装設計のDX化に向けた段階的な取り組みを今後もご紹介していきます。

次回は第二段階として、超軽量3Dデータフォーマット「XVL」を活用した、3Dでのケーブルの空間配策による電装設計のフロントローディングをご提案します。ご期待ください。

 

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