【ZIW2018】CR-8000 Design Force ロードマップ Part.1 (1/2)製品の進化と今後の強化ポイント

Design Force の進化

2012年にファースト・リリースした Design Force は、次世代CAD としてのあるべき姿を実現すべく、現在までに10回を越える機能アップを行ってきました。その構想は、当時掲載した広告のキャッチフレーズからも振り返ることができます。


 
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  • 「モノづくりの未来は、ここから始まる」- 設計者の創造する力を最大限に発揮してもらうために、手に馴染んだ工具、使い慣れた測定器、そしてガレージのような次世代設計環境を目指す。
  • 「これからのモノづくりに、壁などいらない」 – 大規模なシステムは複数の異なる技術領域から構成されています。そこに介在する複数の異なるエンジニアリングや設計プロセス間の壁を取り払うことを目指す。
  • 「世界を味方に、世界を相手に」 – 世界の製造工場などを最大限に活用しつつ、お客様が独自技術を保持しながら世界の市場へと魅力ある製品を送り出すことができる環境を目指す。
これまでの Design Force の製品開発は、次世代CADのあるべき姿を徹底的に追求することを可能にするためのアーキテクチャに他なりません。

 

Design Force が目指したもの

何千もの部品を搭載するボードをストレスなく設計できる基本性能の革新、タッチパッドやタブレッドなど設計効率向上につながるの新しいデバイスの導入、単一基板だけでなくマルチボードや筐体を含めたシステムレベルでの構想・設計・検証環境の実現、SIP/PonP/TSVなどの最新実装技術への対応を進めてきました。
また、グローバル分業などのビジネスニーズによる設計プロセスの変化や、クラウド環境や最新ネットワーク環境にも柔軟に対応し、さらにはシステム全体を俯瞰し、複数の異なる技術分野との連携できるよう、オープンなAPIによるIT連携/協調設計も推進してきました。
技術トレンドの変化による電気設計の重要性の高まり、設計環境の大規模化・複雑化、高品質かつ低コスト・短納期の製品開発ニーズ・・・など、現在の電気設計環境を取り巻く課題や市場動向と照らし合わせてみても、Design Force が目指した姿や製品開発の方向性は、間違いではなかったと確信しています。
リリース当時は、マルチボード設計や筐体を含めた電気側での設計・検証は実施されていませんでしたが、いまやシステムレベルでの設計・検証が求められています。未来を予測することは決して簡単なことではありませんが、図研はお客様のニーズにお応えすることはもちろん、今後の市場動向や技術動向を見極め、将来予測される課題に対して柔軟に対応できるよう、常に研究開発を続けています。

 
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Design Force – 今後の強化ポイント

Design Force の開発方針としては、新設計環境への提案 Innovation、新設計技術への対応 Technology、レガシーシステムからの移行 Compatibility、さらなる設計効率の追求 Efficiency の方向を変わらず、追求していきますが、次の通り各領域での強化ポイントを設定しています。

 

基板設計領域
コンストレインツのフォワード・アノテーションを含めたフロントエンドとの連携を強化し、シームレスな基板設計へのフローを提供します。また主に配線系の強化を図り、高速デジタル設計フローを提供します。

 

システムレベル検証/エレメカ協調設計領域
各種CAEシステムやメカCADとの連携をさらに密にし、解析準備までの効率化および解析結果の検証効率化などを強化します。

 

半導体/パッケージ/基板協調設計
基板よりも顕著に分業化されている半導体/パッケージ/基板では、さまざまなインタフェースの標準化が進んでいます。それらのインタフェース先との LVL(Layout vs Layout)機能を強化し、半導体やパッケージのサプライチェーンとの連携を強化します。

 

その他の中期テーマとしては、進化するPCデバイスへの追従として、例えばペンやタッチ操作による設計/検証環境の提供、設計環境の運用コストやサービスの流用コストを低減するためにクラウドネイティブのアーキテクチャに取り組んでいきます。

 
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今後も図研は市場動向、技術動向、未来予測、お客様からのご要望などを分析しながら研究開発を継続していきます。今後の Design Force にどうぞご期待ください。

 
 
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