リスク分析をするため、障害(危険な事象)を洗い出す手法の1つ。Failure Mode(フェイラーモード)とは、故障や障害の発生の仕方のことをいう。対象物をできる限り壊れ方が明確な要素に分解する。その要素に障害や故障が発生した場合、どのような影響があるかを、故障の仕方ごとに列記し、評価する手法。
蛇口なら「閉まったまま開かない」「開いたまま閉まらない」「途中で動かなくなる」「思った開き方にならない」などが想定される故障だろう。その場合、家じゅうの蛇口に対して、この3つの壊れ方を当てはめて、「どのような災害が起こるのか」を洗い出す。
FEMAおよびHAZOPは、1つの障害が発生した時の影響度を分析するため、単一故障の分析には効果があるが、AとBの同時発生などのように、複数の要因の組み合わせによる影響は分析できない。(ポンプ全台停止、など項目化すればできなくはないが、わかりづらい)そのような場合は、FTA(Fault Tree Analysis)を用いる。またFMECA、FMEDAなどもFMEAの仲間である。故障の仕方からの影響度を、Criticality(危険度)でランク付けするものをFMECAと呼ぶことがある。また電子部品の故障の仕方ごとの故障率を分類して積算する作業をFMEDA(DはDiagnosticのD)と呼ぶことがある。
※FMEAの詳細は、IEC-60812参照。