故障が発生しても危険な状態にならないようにする設計思想。
たとえば重力の作用で、故障すれば踏切のバーが落下するような設計や、信号を示す玉が落下して赤(通行禁止)の状態になるなどが代表例。
コンピュータを用いる安全装置でも、「今、危険な状態だ」と信号を送るのではなく、「今、安全だ」の信号を送りつづけるような設計思想も、広い意味でフェールセーフな設計という。「今、安全だ」を送り続けるルールにしておけば、通信システムが故障して連絡が途絶えた場合、「安全だ信号が来ないから、きっと危険な状態なのだろう」と受け手側が推察し、装置を止めるとか、燃料の緊急遮断を行うなどの安全になるための動作をすることができるからである。