設計のお悩み解決します。
教えて!桃子先生☆
2014.08.28
今回の相談者は、基板設計会社の部長ハジメさん。セットメーカからの要求が従来よりも短納期化・高難易度化が進み、また競合との競争が厳しくなっている中で、いかにして設計業務の効率化・品質向上を実現し、競合に勝てる仕組みづくりを行うかお悩みのようです。
【case11】
競合との競争が厳しくて先行きが不安です。差別化できる強みを作りたいのですが、部下たちはすでに精一杯頑張ってくれています。部下に負荷をかけずに設計のリードタイムを縮めることはできますか?
(設計会社部長:ハジメさん)
こんにちは、ハジメさん。
難しい顔して資料なんか見て、何か考えごとですか?
桃子先生。うちの会社のような民生デジタル機器の基板設計を請け負っている会社だと、競合も多く、クライアントからの要求が厳しくなるばかりです。納期を縮めるか、難しい設計に挑戦するか…何らかの強みをつくらないと、コスト的に立ち行かなくなるのではと思いまして、手始めに納期を縮められないか検討しているところです。
それは、早急に対応策の検討を開始した方がよさそうですね。
部下のみなさんが設計作業のどこで時間をとられているのかヒアリングなどはしてみましたか?
もちろん。昨日までに部下たち全員のヒアリングを終えて、今ちょうど整理していたところです。この資料をみて分かりましたが、部下たちを煩わせているのは、基板のチェック作業のようです。この時間を減らせれば、かなりリードタイムが短縮できそうです。
とはいえ、どうしたものか…。
ハジメさんの会社はPWSをお使いでしたよね?それなら、Design Forceを使ってみてはいかがでしょうか。Design Forceなら、PWSと同様いきなり基板を描き始められるので、今までの作業スタイルを踏襲できる上に、回路図がDesign Gatewayで作成されていれば設定された設計要件がそのまま取り込まれので、リアルタイムに確認しながら設計できますよ。Design Gatewayでなくても、クライアントからの設計要件をCSVファイルで受け取って流し込めるので、設計のミスも減ると思いますよ。
また、エラー箇所を自動でExcel
®
に書きだす機能などもあるので、チェックリストも自動で作成できるので、効率よく基板設計のチェックもできますし。
■Design Gatewayで設定されたコンストレインツ情報は、Design Forceへ伝達され、配置配線設計 および チェックにそのまま活用できます。
また、CSVファイルでコンストレインツ情報をインポートすることができますので、回路設計側からコンストレインツ情報がExcel
®
等で渡された場合でも、それを活用して、Design Forceへ取り込むことが可能です。
■Design Forceではチェック結果を画面上で確認するだけではなく、担当者間でのやり取りやデザインレビュー等の設計資料として有効に活用頂けるような仕組みを提供しています。
うちの会社は片面/両面基板が主流だから、ハイスペックなCADソフトは必要ないと思ってました。でも、リードタイムの短縮という観点と今後の仕事の幅が広がる可能性も含めて導入を検討するのもアリかな。PWSライクに設計が始められるってところもいいですね。
チェック作業を短縮できる機能の他にも、エリア分割せずに同時並行設計できる機能などもあるので、設計作業自体のリードタイムを短縮できる可能性もありますよ。
セミナーで詳しく説明があるので、一度足を運んでみてはいかがですか。
読者の皆さまにお伺いします。
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★桃子先生プロフィール★
図研のセールスエンジニア
体験型セミナー【CR-8000エクスペリエンス】では講師も務める。
好き:探偵ナイトスクープ
嫌い:あんこ
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