☑Club-Z特集
Zuken Innovation World 2014アカデミックセッション特別レポート①
三次元半導体研究センターにおける
三次元実装のチャレンジ
─ 福岡大学 工学部 電子情報工学科 友景教授による講演内容のご紹介
2014.10.30
さまざまな研究開発テーマ
三次元半導体研究センターの代表的な研究開発テーマとして以下が挙げられます。
・部品内蔵基板
・シリコンインターポーザ (TSV*1構造のTEG*2制作含む)
・データフォーマットFUJIKO
・微細銅配線形成
部品内蔵基板に関しては、部品内蔵時の特性変化を容易に評価・試験できる環境を用意するとともに、4種類の部品内蔵基板セットを用意して利便を図っています。最新のキットでは、厚さが250ミクロンで、60ミクロンピッチのTEGが用意されています。レーザで穴あけを行い、メッキ接続する仕様となっています。
シリコンインターポーザに関しては、プリント基板の製造プロセスを一部応用し、高周波特性の良いローコストな製造プロセスを確立しています。具体的には、穴あけ以外のプロセスにおいて、プリント基板の製造プロセスを用いています。また、有機基板内にキャパシタやパワーインダクタを内蔵し、薄さへの取組みも行っています。厚さが0.5mmの世界最薄の電源モジュールも開発しました。
*1:TSV(Through Silicon Via)チップを積層する際にシリコン上に開け導通させるためのヴィア
*2:TEG(Test Equipment Group)とは評価用チップのこと