モノづくり業のバックアップ

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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03


☑モノづくり業のデータバックアップ

【第2話】肥大化するデータのバックアップ

図研ネットウエイブ株式会社

2012.09.27

■登場人物
   ・ まもる君(関西人)・・・本名:鈴木守(すずき まもる)
   ・ホゴちゃん(横浜っ子)・・・本名:一条保子(いちじょう ほご)
「ねっとなみ電気株式会社」の情報システム部に勤める二人は同期。

   ・杉さん(ネットワーク・アセスメンター)・・・本名:杉村淳(すぎむら じゅん) 名前も見た目もしゃべりも浜村淳にそっくり



(杉さん) 「それでは、お二人にDISKバックアップは高価だというイメージを払拭してもらおうと思います。その前にもう一つ、データに関して最近大きな問題があるんですよ。ちょっとそちらの話をしてから前回の続きをしましょう」
(ホゴ)  「データに関しての大きな問題?どんな問題なんですか?」
(杉さん) 「それはひとつひとつのデータサイズがどんどんどんどん大きくなってきているということです。」
(まもる) 「あぁ、そう言えば設計者さんとか生産管理の人達って、最近やたらとデジカメで製品だとか試作品だとか色々なものを撮影してるなぁ。なんでもかんでも、デジカメで撮影して残してるみたいやな」
(ホゴ)  「でも、そのおかげで製造指示書や資料に画像データや動画データが貼り付けられるようになって、新人さんや海外工場の方たちがすごく理解しやすくなったって好評なのよ。」
(杉さん) 「確かに昔と違って便利になったのは良い事なのですが、ちょっとマナー違反の方も多いんですよ」
(ホゴ)  「マナー違反って?どういうことですか?」
(杉さん) 「最近のデジカメって高解像度のものがほとんどでしょ。携帯やスマホでも1,300万画素といったものがありますからね。デジカメやスマホのカメラって、最初の設定が一番解像度の高いものになっていることがほとんどで、これをそのまま撮ってそのままファイルに気軽
に貼り付けられると・・・どうなるかお分かりですよね。」
(ホゴ)  「ファイルサイズそのものが大きくなってしまいます。」
(杉さん) 「その通りです。解像度の高いカメラで撮影した画像は、一つで数MB~十数MBにもなります。動画に至っては数GBなんて当たり前。そして、こんなものをいくつも気軽にペタペタ貼り付けて書類を作成するとどうなりますか?」
(まもる) 「あぁ、そういうことか!それで最近やたらと数GBとか数十GBのファイルがあふれかえっているという訳やな。」
(ホゴ)  「そういえば、そんなに大きなサイズで撮影しなくてもよい物も結構見かけるのよね」
(まもる) 「え???たとえば?」
(ホゴ)  「この間あなたが撮った梱包材の写真よ!!情報システム部で持ってるデジカメで撮影するのは良いけど、1,600万画素そのままで撮る意味ないでしょう!」
(まもる) 「そんなこといわれても、渡されたまま撮っただけなんやけど.....」

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(ホゴ)  「…貼り付ける前に画像のサイズくらい確認しなさいよ!」
(杉さん) 「そうですね。そしてデータサイズが大きい時は、最低限のマナーとして、リサイズすべきですよね。でも、これをいちいち現場の皆さんにお願いしていては、業務効率が低下して本末転倒になってしまいかねません。」
(まもる) 「そーや、そーや。本末転倒やねん。」
(ホゴ)  「何、調子に乗ってんのよ!」
(まもる) 「こわっ。でも、杉さん。これじゃー、解決策が見当たりませんね。」
(ホゴ)  「そうですよ!DISKストレージを利用して遠隔地にバックアップをっていう話でしたけど、データ量が多くなっていくばかりの状況でどうやって実現するんですか?ましてや、それが高価なものではないって話でしたよね?データ量が増えていけばいくほどDISKがたくさん必要になって費用もかさむと思うんですけど。」
(杉さん) 「そうですよね。お二人のDISKのイメージではそうなると思います。では、どうやって肥大化するデータ量に対応して遠隔保管も実現するのか。ご説明しますね。
まずは、増え続けるデータをどうやってDISKでバックアップするのか。ところでお二人は重複除外ってお聞きになったことはありますか?」
(二人)  「重複除外?????」


(杉さん) 「早い話が同じデータは一回しかDISKに書き込まないっていうことです。お二人ともデータはデジテルデータであるということは当然ご存じですよね。」
(まもる) 「それぐらい当然知ってますよ」
(杉さん) 「ではデジタルデータの中身ってどうなっていますか?」
(ホゴ)  「デジタルは0と1の世界ですよね」
(杉さん) 「その通りです。その0と1を比較して同じデータがあるかないかをチェックするのが重複除外なのです。」


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(杉さん) 「このように、それぞれのファイル(データ)をブロック単位で分割する。そして比較をすると...ご覧のように同じ羅列のものは同じデータということが出来ますよね。同じブロック(データ)はひとつだけあればいいわけですから、ひとつだけをDISKに書き込んでおけば、自ずとDISKの中身のデータは少なくなる、という訳です。」
(まもる) 「理屈は分かりますけど、FileAとかFileBのファイルを読み込みたい場合ってどうするんですか?」
(ホゴ)  「そうよね。バラバラになってしまったら、元々のデータとは別物だもの。」