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図研ベテランSEによる知って得する機能解説
-一点アース設計手法編-
2013.02.21
2.回路図作成
1-1の手順で作成した回路シンボルを配置し、繋ぎ込みたい異グランドのネットを接続します。図.8では、GNDとPGNDを回路図で指定しました。
(図.8)異グランドのネットを回路図で指定
3.レイアウト設計
3-1.スターポイント配置
1-4で登録したスターポイント部品の配置位置を決定します。今回は、基準グランドとしてのコネクタの貫通ピン上に配置します。
(図.9)スターポイントをコネクタピン上に配置
3-2.仮想パッドの層間移動
図.5のように異グランドネットを、貫通ピンを介して異層で接続したいので、重ねて配置されている仮想パッドを層間移動します(図.10)。コマンドは次の通りです。
[配置配線ツール]-[モジュール]-[パターン部品設計]-[パターン部品編集]-[端子図形の移動]
(図.10)仮想パッドを層間移動
3-3.スターポイントへの配線接続
GNDネット、PGNDネットそれぞれを、図.11のようにスターポイント上で接続します。DRCエラーは発生せずに繋ぎ込みが可能となりました。
(図.11)スターポイントへの異グランドネット繋ぎ込み
■最後に
今回解説したスターポイント運用は標準機能となっています。まだご活用いただいていないユーザーの皆様は、設計業務に役立てていただければ幸いです。
また、スターポイント運用の詳細は、運用ガイドにもまとめられています。スタートメニューから[すべてのプログラム]-[CR-5000 Board Designer **.*]-[ドキュメント]-[運用ガイド]-[1点アース設計(スターポイント)]を必要に応じてご参照ください。