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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -プリント基板の検図/検証編-
2010.01.21
回路設計担当の皆様、プリント基板の検図業務は、どのような方法で実施されていますか?
この質問に対し、回路設計者の皆様からは、次のような声を頻繁にお聞きします。
<基板検図業務における現状と課題>
●紙やPDFで検図
層ごとに出力した紙の基板図面を複数枚重ね合わせ、主要な信号線を色塗りしてパターンの引き回しを確認しているが、作業そのものが非効率。特に高密度多層基板では、混み合った基板の中から確認したい信号線の識別・検索が困難であり、層をまたがる信号線は特に大変!紙による基板検図はもはや限界である。
●基板CAD(CR-5000/Board Designer)で検図
基板CAD(CR-5000/Board Designer)で直接確認しているが、普段基板CADを使わない回路設計者には操作が複雑で使いこなせていない。回路設計者が自ら扱える、シンプルで直感的な操作性の検図ツールが求められる。
●無償基板ビュワーで検図
無償の基板ビュワーを使っているが、回路図CADとの通信機能や配線長確認機能など、必要とする機能が不足しているため、効率的に活用できていない!
電気信号の高速化に伴い、プリント基板レイアウトが及ぼす信号品質/ノイズの問題は年々厳しくなっていますが、その品質確保の関所を担う基板検図/検証の実際の業務においては、手間隙かけ苦労しながら対応されている回路設計者様は多いようです。
今回のClub-Zでは、このような声にお応えすべく新たにリリースされた、回路設計者様向けプリント基板検図/検証ツール『BD-Viewer Advance』をご紹介します。
『BD-Viewer Advance』とは
BD-Viewer Advanceは、回路設計者様のプリント基板検図/検証業務を強力に支援するツールとして、設計レビューの効率化/品質向上を目的とし、満を持して登場した新プリント基板レビューツールです。
≪BDデータを直接参照可能≫
BD-Viewer Advanceは、プリント基板CADであるCR-5000/Board Designerの設計データ/パネルデータを直接扱うことができ、CR-5000/Board Designerの実行環境にも依存しません。そのため、外部に設計委託されるケースでも、CR-5000/Board Designerのデータを直接やり取りし、基板設計データそのものを参照して回路設計者様の検図・検証業務を実施いただくことができます。検図用データへの変換等の準備作業は全く不要であるため、検図業務における準備の手間やデータ変換に伴う情報の抜け漏れは一切ありません。