Club-Z劇場
新人岡田君のちょいモテ設計者への道:番外編
オレンジ電機にソリューションキャラバンがやってきた!
2010.02.18
「すみません、篠原さん!遅くなりました。」
「岡田君じゃない!いいから、早く入って入って!」
今日はCAD管理課と図研が主催する【Solution Caravan】がやってくる日。
【Solution Caravan】とは、図研グループ各社の持つソフト・メカ・エレキの全ソリューションを、実機を使って紹介してくれるというイベントだ。ものづくりをあらゆる面からサポートしてきた図研ならではのイベントとも言える。
そして、篠原さんが中心になってCAD管理課のメンバーが、時間のない俺達現場の設計者のために様々なツールやソリューションを体感できる場を作ってくれたのだ。
「うわっ、凄い!!こんなにたくさん来てるんですか!」
「そうなの!お陰様でいろいろな部署の人が見に来てくれて、大盛況よ。これは現場の設計者の君達に是非みて欲しい、体感して欲しい企画だから、隅々まで見て行ってね!」
会場の中には、本当に様々な部署の人がいた。電気設計者はもちろんのこと、機構設計者、ソフトウェア設計者、品証、資材の人までいた。ものづくりに関わる全ての部署の人がいたのではないだろうか?
「岡田君!」
「あっ。加瀬さん!SI関連のツールを見にきたんですか?」
「うん。いろいろ見させてもらえるので楽しいですよ。しかも、生データを使って、その場でいろいろ検証してもらえるので、とても分かりやすいんです!」
「それは、いいっすね!僕も見させてもらっていいですか?」
説明員の話を聞きながら、加瀬さんと盛り上がる俺。すると、背中になんだかもの凄い威圧感を感じた。
振り返ってみると・・・
「おおーっ。岡田やないか!SIシミュレーションも大事やけど、君より役立つEMCアドバイザも見ておけや。」
小輪井さんだった!
「ど、どうも。お久しぶりです。EMCアドバイザも見れるんですね。も、もちろん勉強していきますよ!」
「頼むで、ほんまに!今度ミスしたら、ただじゃおかんで!」
そう言って、小輪井さんは俺の背中をバシバシ叩き、それで満足したのか別の説明員と話し始めた。全く、相変わらず勝手な人だなぁ…
ふと、隣のブースを見てみると、そこはメカCADのコーナーだった。
CATIA上には基板の3次元形状が表示されている。
そして、そこには商品開発部の森田部長と回路設計部の土田課長がいた。
パネルをじーーーっと見つめ、何やら考えている様子の森田部長。
「おい。土田君。今、回路設計の連中と筐体設計の連中はどうやってデータ交換しているんだね?」
「そうですね。最初に基板外形を紙で図面をもらって、基板が仕上がったらCADデータを渡していますが・・・」
「それは3次元データでか?」
「いえ、2次元データです…」
「そうか…おっ、相田くん!ちょうどいいところに来た、ちょっといいか?」
偶然通りかかった筐体設計部の相田課長が呼ばれ、そのままディスカッションが始まる。
こんな風に部署を越えて話し合いができる場にもなるのかぁ…
篠原さん、面白いですよ、ソリューションキャラバン!
この雰囲気が楽しくなってきて、さらに奥へと行ってみる。その先には図研関連会社のブースが並んでいた。
熱設計ソリューションについて展示を行っているジィーサス。
解析ソフトウェアの説明だけでなく、設計プロセスの中で考えるべきことについても説明してくれるようだ。
それから、LSI開発環境と組込ソフトウェアに関する出展をしている図研エルミック。
IP開発~サポート、IP組込み設計などのサービスを行っているインベンチュア。
おや。図研ネットウェイブというネットワーク関連システムを扱ってる会社もあるのか。
それから、俺もお世話になってるチップワンストップ。
インターネット上で部品が購入できるから便利なんだよな~っ。
「どう?ソリューションキャラバンは?」
「あっ。篠原さん!これ、めっちゃいい企画ですね!気になっていたツールやソリューションを同時に見ることができるし、いろいろな部署の人が来ているので、ディスカッションもしやすくていいですよ!」
「ほんと?そう言ってもらえると、企画した甲斐があったってものよ☆
様々な部署の人のスケジュールを合わせるのはかなり難しいから、こうやって会社に来てもらってソリューション説明会をしてもらえるのは、ほんと助かるわ。業務の合間に参加できるっていう気軽さがいいわよね。喜んでもらえて良かったわ♪
よぉ~っし!無事、キャラバンが終わったら、私の慰労会をしてね、お・か・だ君☆」
もちろんお付き合いしますよ、篠原さん!